インタビュー①「話題の医師に聞く!全世代に推奨したいMCTオイルの可能性」
一昔前まではダイエットの敵とされていた油ですが、最近の研究によると、その見方が変わりつつあります。

この記事ではダイエット外来の医師としてご活躍され、ご自身の著書でもMCTオイルの摂取を推奨されている工藤孝文(くどうたかふみ)先生に、最近のダイエット事情と合わせて、MCTオイルの可能性などを伺いました。

低出生体重児や腎臓病患者などの食事にも用いられてきたMCTオイルはダイエットのほか、子どもやお年寄りが効率よく栄養補給できる食品としても、注目されています。(2021/4/13インタビュー①)

コロナ渦で広がる「コロナ肥満」

コロナ禍による自粛の影響で外に出る機会が減り、その結果、運動不足が問題となっています。
しかし、コロナ太りの原因は運動不足だけではありません。自粛によって、体内の神経伝達物質が減り、知らず知らずのうちに体が糖質や脂質を欲しがっているのです。

趣味や楽しみの時間が減ると、私たちのやる気に関係している神経伝達物質「ドーパミン」が不足するのですが、ドーパミンが不足すると脂っこいものが欲しくなります。

また、日光にあたらない時間が増えると、ストレスに対して効能のある神経伝達物質「セロトニン」が不足するのですが、セロトニンが不足すると甘いものが欲しくなります。

これらが重なり引き起こされるのが「コロナ太り」です。

ダイエットのほか老若男女に勧めたいMCTオイル

MCTオイルはダイエット中の方だけでなく、子どもからお年寄りまで、老若男女に適した栄養食です。

エネルギーに変わりやすいという特徴や、タンパク質の合成を促進したり、分解を抑制したりしてくれる働きがあるため、お子さんの場合は、好き嫌いが多く栄養が不足しがちという場合に向いています。

20~50代であれば、説明したようにダイエットに適していますし、ご高齢の方の場合は、低栄養や筋肉増強の対策として、MCTオイルを用いることができます。

このほか、医療現場での栄養補給食としても多く用いられてきたMCTオイルですが、最近では糖尿病など生活習慣病の予防や、MCTオイルの摂取により脳が活性化することから、高齢者の認知症予防としても注目されています。また、ーキンソン病やうつ病にも有効とされており、がんの抑制効果もあると報告があります。

全世代に推奨されるMCTオイルの働き
子ども:偏食のお子さんの栄養補給におすすめ
20~50代:ダイエットに効果的
高齢者:筋肉増強・低栄養対策・介護予防・認知症予防におすすめ
透析患者:高カロリー食としておすすめ
年齢に関係なくBMIが低い人:筋肉を増やすのに効果的

1日スプーン1杯のMCTオイルで健康に

MCTオイルはさまざまな働きを持ち、ダイエットしたい方、足腰を強くしたい方、栄養を摂りたい方と、老若男女問わずおすすめできるオイルです。摂るタイミングは好きなタイミングで構いません。
ぜひ、1日スプーン1杯のMCTオイルを取り入れてみてください。

インタビュー② 『油で太るはもう古い!1日スプーン1杯のMCTオイルで健康に』もあわせてご覧ください。

取材協力: 工藤内科院長 工藤孝文(くどうたかふみ)先生

内科医・糖尿病内科医・漢方医
福岡県みやま市出身。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科で地域医療に力を注いでいる。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。

[メディア出演]
NHK『ガッテン!』『あさイチ』
日本テレビ『世界一受けたい授業』
テレビ東京『主治医が見つかる診療所』
TBSテレビ『名医のTHE太鼓判』 
フジテレビ『ホンマでっか!?TV』

[著書]
最新の著書:やせグセがつく最強のみそ汁
著書は50冊以上に及び、Amazonベストセラーを多数輩出している。

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