現代人に多いガンやアルツハイマー・・・最新研究でわかったMCTオイルの予防効果に迫る

MCTオイルが医療や介護の現場で活用されてきたことは別の記事で紹介しました。MCTオイルは近年でも研究が進み、栄養補給だけでなく現代人に多い病気や老化によって生じる病気にも効果があることがわかってきています。

MCTオイルは癌や認知症など、私たちの毎日を脅かす可能性のある病気にどんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか?この記事では最新研究でわかりつつあるMCTオイルの秘めた力を紹介します。

MCTオイルは癌などの病気を予防する?


MCTオイルはバターコーヒーダイエットをきっかけに広く知られる以前から、医療現場では取り入れられてきました。多くのエネルギー補給を必要とする病気の患者に対し、安全にエネルギー補給できる食品としてMCTオイルは非常に有効だったからです。

また、目に見えた病気がなくても、高齢になればなるほど食べ物を噛む力や飲み込む力が低下します。結果、低栄養状態になりやすいと言われています。「若い人のような栄養は必要ないでしょ?」と思われるかもしれませんが、生きている限り体を作り健康に動くための栄養は必要です。高齢になるとその最低限の栄養すらしっかり摂れなくなる場合があるのです。

さらに 怖いのがその自覚がなかなかしづらいこと。痩せていくのも体の機能の衰えも高齢のせいと思ってしまい、低栄養状態になかなか気づけないのです。低栄養状態は免疫力の低下や筋力の低下など、病気未満の状態から始まり、やがて身体機能や脳機能の病気をもたらす可能性があります。
その過程で癌などの病気になる可能性もあるでしょう。日頃からきちんと栄養を摂ることはとても大切なのです。

MCTオイルはすぐに吸収され、体脂肪として蓄積されにくい優れたエネルギー源です。しかも様々な食品に混ぜて摂取でき、噛む力や飲み込む力が衰えてきた高齢者でも負担なく摂取できるメリットはあります。今、癌など何らかの病気や不調の自覚がなくても、これからも健康を維持するためにぜひ摂取したい食品、それがMCTオイルなんです。

さらに、近年の研究でMCTオイルは栄養補給以外にもさまざまな病気に効果を発揮するのではないかということが分かってきています。
中でも現代人に多い癌や認知症(アルツハイマー)などに対する研究は日々進んでおり、薬によるアプローチとは違う観点から効果が期待できると言われています。

癌の予防にMCTオイルがいい?


厚生労働省のレポートによると、現代では男性の2人に1人、女性の3人に1人がかかると言われている癌。【参考:厚生労働省「がん対策について」

癌はもはや他人事ではなく、いつ自分がかかってもおかしくない病気と言えるでしょう。しかしだからこそ研究も進められており、早期発見・適切な治療により治る病気でもあります。そんな癌に対するMCTオイルの効果が、近年明らかになりつつあります。MCTオイルはどういった観点から癌予防に効果が期待できると注目されているのでしょうか?

癌の栄養は糖質!?


MCTオイルが癌予防になると言われている理由、それはMCTオイルが作り出すケトン体サイクルにあります。

通常、人間の体は糖質(ブドウ糖)をエネルギー源として活動しています。体内に糖質がある場合、体はまずそちらをエネルギー源とします。糖質はグリコーゲンという物質に変わり、エネルギーとして蓄積されますが、長く貯蔵できない性質のため、体はインスリンによってグリコーゲンを脂肪に変え、蓄えます。糖質を摂りすぎると太るのはこれが要因です。

これに対し、MCTオイルの主成分である脂肪酸とアミノ酸の代謝によって生み出されるのがケトン体です。ケトン体は肝臓で脂肪を分解することで作り出されます。
糖質とは全く違う、脂肪を燃やして作り出されるエネルギー源ケトン体なんです。

ではなぜ、このケトン体をエネルギー源とするケトン体サイクルが癌予防になるのか?これにも糖質とケトン体が関係しています。


研究により、癌細胞も糖質をエネルギー源としていることがわかってきたのです。となると効果的なのは糖質制限です。
癌のエネルギー源となる糖質を体内から減らすことで、癌細胞の活動を鈍らせ、やがて死滅させることができるのではないかと分かってきています。しかし癌治療には体力が必要です。

そして極端な食事制限は低栄養から免疫力低下につながってしまう可能性もあります。そこで糖質を制限しながら、免疫力を維持しつつエネルギー補給が可能な食品としてMCTオイルが注目されているのです。

MCTオイルの働きで体はケトン体サイクルを回し、エネルギー不足は防げます。しかし癌細胞はケトン体をエネルギーとして活動できないことがわかっています。MCTオイルを摂取することで癌細胞だけを弱らせる働きが期待できるのです。

MCTオイルは癌だけでなく認知症予防にもなる?


癌と同じように多くの人がかかる可能性のある病気の代表格が認知症です。日本の認知症患者は、今や65歳以上の4人に1人と言われています。認知症は単なる記憶力の低下や物忘れとは違います。努力でどうにかできるものではないのです。

そして認知症の中でも患者数が多いのがアルツハイマー型認知症です。老化による脳の萎縮が原因と考えられていましたが、近年の研究でアルツハイマー患者の脳はエネルギー不足に陥っていることがわかってきました。

脳のエネルギーはMCTオイルで補給できる?


前述の通り、体がメインで使っているエネルギー源は糖質、ブドウ糖です。もちろん、脳のエネルギー源もブドウ糖です。

アルツハイマー患者の脳は、健康な脳と違い、ブドウ糖を取り込む力が低下しているのではないかと判明しつつあります。人間の体もエネルギーが不足すると思ったように動けなくなるのと同じく、脳もエネルギー不足の状態では健康な働きができなくなってしまいます。
この脳のエネルギー不足に効果が期待されるのがMCTオイルです。

脳は主たるエネルギー源であるブドウ糖が不足すると、第二の2エネルギー源としてケトン体を使うようになります。これも体と同じです。糖質制限によりエネルギーが不足した体はケトン体サイクルを回し始めます。ダイエットの場合、これが脂肪燃焼に繋がりダイエット効果が期待できます。ブドウ糖がうまく取り込めなくなった脳は代わりにケトン体を取り込むことでエネルギー不足を解消し、結果認知症予防につながると言われています。

MCTオイルは100%中鎖脂肪酸でできています。そしてケトン体は脂肪酸とアミノ酸の代謝によって生まれる物質です。MCTオイルには効率よくケトン体の生成を促す効果があるのです。そのため脳の栄養不足を解消する上でケトン体サイクルを効率よく回せるMCTオイルに大きな働きが期待できるのです。

癌や老化に負けない体作りを


もちろん「MCTオイルを摂っていれば病気にならない」と言う話ではありません。規則正しい生活リズムや適度な運動、バランスのいい食事は長く健康を保つ秘訣です。しかし老化などの原因で、病気や不調にはいつか襲われる可能性が高いでしょう。そうなったときに早く健康な状態に戻れるように、不調を長引かせないためにも、日々の体つくりは欠かせません。

MCT オイルは薬ではなく食品です。そして冒頭で述べた通り、長く医療現場で使われきた安全性の高いものです。まずは1日小さじ1を食事と一緒に摂取する習慣をつけてみてはいかがでしょうか。MCTオイルで健康を長続きさせる元気な体つくりを始めましょう。

おすすめの記事